セルフレジのよくあるトラブルとは?対処方法を徹底解説 店舗DX

セルフレジのよくあるトラブルとは?対処方法を徹底解説

2023/06/28

セルフレジは、レジ業務の効率化や人件費の削減など、店舗にさまざまなメリットをもたらします。しかし、オーナーの中には導入後のトラブルを懸念している方もいるでしょう。

そこで本記事では、セルフレジの導入で発生するトラブルやその対処方法についてお伝えします。

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目次
1 セルフレジとは 1.1 セルフレジの種類 1.2 セルフレジを導入する必要性・メリット 2 セルフレジで起こり得るトラブル 2.1 使い慣れないお客様からのクレーム 2.2 機器のエラーやシステム障害 2.3 万引きや未払い 2.4 年齢確認が必要な商品の対応 3 セルフレジトラブルの対処方法 3.1 自店舗に適したセルフレジを選ぶ 3.2 オペレーションを整備する 3.3 保守サービスの充実した会社を選ぶ 3.4 防犯カメラなどを設置する 3.5 有人レジと併設する 3.6 レジを必要台数用意する 4 セルフレジの導入事例 4.1 セブンイレブン 4.2 ユニクロ 4.3 イトーヨーカドー 4.4 ダイソー 5 まとめ

セルフレジとは

セルフレジとは、会計作業のすべてもしくは一部をお客様自身が行うタイプのレジです。ここでは、セルフレジの基本的な知識について紹介します。

セルフレジの種類

自動精算機とも呼ばれるセルフレジには、以下の3つの種類があります。

  • セルフレジ:お客様が商品バーコードの読み取りから決済まで行うタイプのレジ
  • セミセルフレジ:店員が商品バーコードの読み取りを実施し、決済はお客様が行うタイプのレジ
  • レジレス:無人店舗のための仕組みであり、入店時に認証することで、退店時に自動決済されるタイプのレジ

セルフレジの種類の詳細は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:セルフレジの種類は何がある?使い方やメリットを徹底解説

セルフレジを導入する必要性・メリット

セルフレジを導入する最大の必要性は、人手不足解消にあるといわれています。高齢化社会によって労働人口が減少していることから、サービス業は人手不足が深刻化しています。。   そのため、各企業は業務効率化を図り、生産性を向上させることで人手不足対策を実施しています。その一環としてセルフレジの導入が進められています。 セルフレジを導入することで、以下のようなメリットが期待できます。

  • スピーディーな会計業務が可能になり、レジ待ち時間の短縮につながる
  • キャッシュレス決済に対応できる
  • 衛生的な会計が可能になる
  • ヒューマンエラーを防止できる

セルフレジを導入するメリットの詳細については、以下の記事をご覧ください。
関連記事:セルフレジのメリット・デメリットとは?メリットを最大化するポイントを解説

セルフレジで起こり得るトラブル

セルフレジのトラブルとは セルフレジのトラブルとは セルフレジの有用性や利便性は広く認知されつつあるものの、トラブルを懸念して設置をためらっている事業者も少なくありません。 ここでは、セルフレジの導入によって想定されるトラブルをご紹介します。

使い慣れないお客様からのクレーム

セルフレジは日本中で導入が進んでいますが、まだすべての店舗に設置されているわけではなく、使い慣れていない方も少なくありません。そのため、有人レジからセルフレジに切り替えることで、操作ができない顧客からクレームが入る可能性があります。できる限りシンプルな操作で決済を行えるよう、システムを整備する必要があります。

機器のエラーやシステム障害

セルフレジも精密機器である以上、使用中にエラーやシステム障害が発生するケースも想定されます。簡単な小銭の詰まり程度であれば従業員でも直せる可能性はありますが、本格的なシステム障害となると提供会社の保守担当者に連絡する必要があります。

万引きや未払い

セルフレジでは、自動精算機や自動釣銭機での会計作業を利用客に任せるため、万引きや精算忘れなどのトラブルが発生する可能性があります。 特に万引きなどの犯罪行為は、頻発すると店舗経営が成り立たなくなるおそれもあり、大きな課題といえるでしょう。

年齢確認が必要な商品の対応

小売業や飲食店などにおいては、年齢確認が必要な商品やメニューがあるでしょう。そうした場合、セルフレジにおいての対応を検討していないと法令を遵守できなくなってしまいます。   そのため、事前に年齢確認が必要な商品における対応をどうするのかを決めておく必要がるのです。

セルフレジトラブルの対処方法

セルフレジのトラブル対処法 セルフレジの設置で懸念される上記トラブルは、事前の対策で予防が可能です。次は、セルフレジのトラブルを防止するための対処方法をご紹介します。

自店舗に適したセルフレジを選ぶ

フルセルフレジとセミセルフレジのどちらの方が自店舗に合っているのかを選択しましょう。同じ業種であっても、フルセルフレジとセミセルフレジの選択は企業によって異なっています。   例えば、地域によっては高齢者の方が多い場合にはセミセルフレジを選択する方がお客様への負担を低減できる可能性があります。

オペレーションを整備する

まず、初めてセルフレジを利用する方でも使いやすいよう、案内ポップを作成するなどオペレーションを最適化することが重要です。操作に困った方をサポートするためのスタッフを配置しておけば、使い慣れていないお客様からのクレームも減らせるでしょう。 また、少ない手順で会計を終えられるよう、操作性がシンプルな端末を選ぶことも大切です。

保守サービスの充実した会社を選ぶ

機器設置後のエラーやトラブルのリスクを減らすには、保守サービスの充実した提供会社を選ぶのが良いでしょう。セルフレジは精密機器のため、不具合や故障のリスクをゼロにすることはできません。しかし、保守体制が整備されている提供会社であれば、連絡後すぐに対応してもらえるため、店舗運営に支障をきたす心配を減らせます。

防犯カメラなどを設置する

レジ会計時の不正を防止するには、防犯カメラの設置が有効です。「防犯カメラ稼働中」などの看板を出しておき、店舗側が犯罪を警戒している旨をアピールしましょう。コスト面から防犯カメラの設置が難しい場合は、レジの周辺に配置したサポートスタッフに不正を監視するよう指導することで、ある程度の抑止力は確保できます。

有人レジと併設する

そもそも、セルフレジ自体をあまり好まないお客様も一定数います。特に、高齢者などは自分で電子機器の操作方法がわからず、通常の有人レジで接客してほしいと思っているケースも少なくありません。   そのため、高齢のお客様が多いスーパーなどでは、セルフレジと有人レジを併設するのもひとつの方法です。また、商品登録はレジスタッフが行い、会計作業のみ利用客に任せるセミセルフレジを設置するのも良いでしょう。

レジを必要台数用意する

レジトラブルや使い慣れていない方のサポートによって他のお客様を待たせないためには、店舗の規模に合わせてセルフレジを必要台数用意することが重要です。トラブルが発生してもすぐに別のレジへ案内でき、スムーズに会計を終えられます。特に、スーパーなど一度に多くの方がレジを使用する店舗では、レジの必要台数を入念に確認する必要があります。 セルフレジのトラブル対策には、上記のような方法が効果的です。

セルフレジの導入事例

セルフレジは、スーパーや飲食店などさまざまな業界で導入が進んでいます。ここでは、セルフレジの導入店舗の実例をご紹介します。

セブンイレブン

コンビニ大手のセブンイレブンでは、セミセルフレジが導入されています。商品バーコードの読み取りは通常通り店員が行い、支払いは利用客が手元の端末を操作して行う仕組みです。タッチパネルで支払い方法を選択できるようになっており、初めての方でも利用しやすい工夫が施されています。

ユニクロ

アパレル大手のユニクロでは、店員が介在しないフルセルフレジの導入が進んでいます。各商品にはRFIDが取り付けられており、レジ台に置くだけで自動的に点数や料金が算定される仕組みです。レジ周辺に配置する従業員を大きく削減でき、コストの最適化に役立っています。

イトーヨーカドー

大手スーパーのイトーヨーカドーでは、カート型セルフレジの導入が始まっています。ショッピングカートに専用端末とスキャナーが設置されており、商品を買い物かごに入れる際にバーコードを読み取ります。買い物が終了したらセルフレジ端末へ移動し、タッチパネルを操作して決済する流れです。買い物をしながら商品登録を進められるため、買い物時間の短縮にもつながります。

ダイソー

100円均一ショップのダイソーには、有人レジに加えてセルフレジが設置されています。 各種キャッシュレス決済にも対応しており、通常のレジと同じように利用できます。それぞれのレジには防犯カメラが設置されているため、セキュリティ面も万全です。

まとめ

セルフレジで発生し得るトラブルは、事前の対策で予防が可能です。顧客からのクレームやシステム障害などを懸念している場合は、今回紹介した情報を参考に対策を検討してみてはいかがでしょうか。 予防策を講じた上でセルフレジを設置すれば、顧客満足度の向上と店舗運営の効率化を両立できます。 セルフレジ自体についてはこちらの記事でも解説しています。 参考記事:セルフレジとは?概要からメリット・デメリットを分かりやすく解説

 

 

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記事の投稿者PROFILE

CASHIER カスタマーサクセス

田口 帆夏

2022年12月入社。前職は大手スーパーにて接客や店舗管理を経験。
接客以上にお客様に寄り添ったサービス提供を行いたく、カスタマーサクセスに転職。
持ち前の人柄の良さと丁寧な対応でチームにかかせない存在となっている。

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