近年スーパーなどの大型店舗では、POSレジを導入しているところがほとんどで、従来のレジを使用している店舗は少なくなってきています。
なぜここまでスーパーでの導入が進んでいるのでしょうか?本記事では、スーパーにPOSレジを導入するメリットや必要な機能について詳しく解説します。
また、スーパーに最適なおすすめのPOSレジもご紹介しますので、導入をご検討の際にはぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
そもそものPOSレジの役割とは、「Point Of Sale」のとおり、商品を販売した時点の情報をシステム上で管理することです。 しかし、現在、スーパーにおけるPOSレジは、売上向上や人材不足の解消、業務効率化、内部統制の強化などのさまざまな役割をこなしています。 こうした役割の多くを可能にしているのは、従来のレジとは異なり「いつ」「どこで」「どの商品が」「どのような顧客に」売れたということを自動で集計し、管理・分析できるためです。
スーパーでは、数多くの商品を仕入れ、陳列し、売り出すことが必要です。季節や行事、イベントなどの時期にあわせて旬な商品や新しい商品を仕入れ続けなければなりません。 そのため、安定した売上をつくる仕組みを築くには、販売情報や蓄積・過去の商品管理を行い、自店舗の顧客にあわせて商品を仕入れることが必要です。 さらに、マーケティング戦略や販売戦略の立案や見直しにも過去のデータは欠かせません。イベントやキャンペーン、広告を企画する際に、ターゲット像が明確に定められるでしょう。 例えば20代女性向けのイベントやキャンペーンを行いたい場合に、20代女性の購入している商品を正確にピックアップできるのです。 また、多種多様な商品の在庫管理やお金の管理などの管理業務が多いことで、本来、注力したい顧客への接客が十分にできないといった企業も多くありました。 そこで、会計や在庫管理の自動化ができるPOSレジが注目されるようになったのです。
特に店舗とネットスーパーの両方を運用している企業では、在庫管理に非常に手間がかかっていました。 POSレジシステムの導入により、店舗とネットスーパーの在庫管理を一貫して行えるため、業務効率化につながり、接客に集中できる環境づくりができるのです。
最近ではセルフレジやセミセルフレジなどの導入が進み、顧客自身に決済してもらう企業も増えています。管理機能が充実していて、会計をセルフ化できるPOS端末を導入することで、人材不足にも対応できるのです。 ただし、すべてセルフレジにすることで逆に顧客が購入機会を失う可能性があります。スーパーでは老若男女問わず顧客が訪れるため、より多くの顧客に対応できる環境をつくることも意識しましょう。 例えば、有人のPOSレジエリアと、セルフレジエリアを設け、顧客に選んでもらえるように工夫するなど、顧客の利便性を損ねないようにすることが大切です。
POSレジにはいくつかの種類があります。自社に適したPOSレジを選ぶ参考にしてみてください。
ターミナル型POSレジとは、レジとPOSシステムを一体化したPOSレジのことです。 スーパーで利用されている一般的なタイプで、「据置型POS」ともいわれています。 初期費用は約50~100万円と高額になりやすいですが、スーパーにあわせて機能をカスタマイズできることから、基本的にスーパーにはターミナル型POSレジの導入がおすすめです。 また、操作性が高いため、従業員が直感的に利用できるのも魅力といえるでしょう。
パソコン型POSレジとは、市販のパソコンにPOSシステムのソフトをインストールして使用するPOSレジのことです。 レジ機能を使用するための周辺機器の購入が必要です。ただし、通常のパソコンとして利用できるため、従業員の勤怠管理なども含め店舗運営に関わる業務も行うことが可能です。 そのため、レジの台数が1台しかない個人経営店などであれば費用対効果を考えて導入を検討してみると良いでしょう。
タブレット型POSレジとは、パソコン型と同様に、市販のタブレット端末にPOSシステムのソフトをインストールして使用するPOSレジのことです。 ただし、パソコン型同様にレジ機能を使用するための周辺機器の購入が必要です。POSシステムを搭載したレジが親機、スマホやタブレットが子機として使用することが一般的です。 基本的に飲食店で利用されることが多く、サービスの特徴が提供各社によって異なるため、スーパーにおいて導入を検討する場合には、それぞれの会社のサービス内容を確認しておきましょう。
自動釣銭機とは、お金を投入すると、自動で釣銭を払い戻してくれる機器のことで、多くのスーパーで導入が勧められています。自動釣銭機はPOSレジの周辺機器のひとつですが、POSレジとセットで提供している会社も多くあります。 自動釣銭機付きPOSレジは、ターミナル型POSレジよりも高額になりますが、レジ操作がより簡単になるため、会計業務の業務効率を高めてくれます。さらに、釣銭の渡し間違えやレジの誤差もなくなるため、需要が高い周辺機器です。 POSレジの価格については以下の記事からご覧ください。 参考記事:POSレジの価格とは?料金形態や周辺機能・オプションについて解説します
ここでは、なぜスーパーでPOSレジ導入がおすすめなのかをわかりやすく解説します。
会計時にバーコードを読み取って商品を登録するPOSレジでは、一つひとつの商品の金額を手動で打ち込む必要はありません。 また、金額を入力すると自動でお釣りが計算されるため、会計業務で起こる人的ミスを防止できます。 売上集計やレジ締めの業務もPOSシステム内で自動的に算出されるため、レジの金額が合わなくなることもほぼなくなるでしょう。 特に、レジ業務に慣れていない新人スタッフは、経験の少なさからミスをするリスクが高くなります。しかし、POSレジの場合には直感的な使用が可能なため、レジ教育にかかる時間の短縮やスタッフの経験に依存せず、人的ミスの発生を防ぐことができるでしょう。 また、操作ログなどの履歴を確認できるため、内部不正を防止できるというのも特徴のひとつとして挙げられます。
取り扱う商品数が多く利用者の購入店数が多いスーパーやコンビニでは、一人当たりにかかる会計業務が長く、時間帯によってはレジが混雑します。 POSレジを導入することで、スムーズな会計業務が可能となり、時間短縮につながります。事前にバーコードでの読み取りによって商品をPOSレジに登録することで、都度の金額入力がなくなるためです。 一人ひとりにかかるレジ時間が短縮することで、結果的にレジの混雑を緩和につながります。 混雑を緩和させることで、顧客満足度の向上やリピーターの増加にもつながるでしょう。 また、POSレジ機能ではクレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済にも対応できるため、多様な支払方法にもスムーズに対応できます。
これまでのレジの場合、手作業で商品の売上を集計し、現金と売上の整合性の確認も必要になるなど、集計業務に多くの時間を費やすことになります。 POSレジを導入すると、システム上での管理が可能となるため、会計時に読み取られた商品情報をもとに、自動でデータが収集されます。 そのため、集計作業の負担が大きくなるスーパーのような規模の大きな店舗でも、POSレジを活用することで集計業務の効率化を実現できるのです。
多くの業務が発生するスーパーではその分従業員も多くなるため、店舗側が負担する人件費も大きくなってしまうでしょう。 そこで、POSレジを導入することで多くの業務が効率化されるため、人件費の削減にもつながるのです。 レジ業務に配置していたスタッフを別の場所に配置したり、マーケティング活動に注力させるなど、より店舗の売上につながるスタッフ配置が可能となります。
POSレジでは売上登録と同時に、商品の在庫数も記録・更新されます。そのため、手作業での在庫管理が不要となり、在庫管理業務の簡易化を実現できるのです。 また、システム側で在庫管理を行うため、人的ミスを減らすことができるというのも特徴のひとつです。 POSレジでの在庫管理業務についてはこちらの記事でも解説しています。 参考記事:在庫管理をPOSレジで行うメリットとは
POSレジの機能には多くの種類がありますが、取り扱う商品が多いスーパーではどのような機能が必要となるのでしょうか。 ここでは、スーパーにPOSレジを導入する場合におすすめの機能について詳しく解説します。
POSレジでは従来のレジと異なり、売上管理や分析をシステムが自動的に行います。
そのため、会計処理を簡略化できるだけではなく、POSデータをいつでも確認できるため、売上計算や報告などの作業が不要となるのです。
ただ単に店舗全体の売上を集計するだけではなく、商品ごとや顧客層ごとなどさまざまな観点から売上の集計や分析が可能となるため、マーケティングにも活かせる重要な機能といえるでしょう。
売上管理についてはコチラの記事でも解説しています。
参考記事:POSレジの売上管理機能とは
在庫管理における業務を一元化させることができる機能です。
在庫管理業務には、人的ミスの発生や作業工数が多いなどの課題が多くありますが、この在庫管理機能を活用することでこれらの業務にかかる時間を大幅に短縮できます。
また、在庫が少なくなることを知らせる通知機能などもあり、在庫が少なくなったタイミングで商品の発注を行え、他店舗の在庫を確認して取り寄せることもできます。
このように、業務を自動化させることが可能となるため、品切れによる販売の機会損失をへらすことにもつながるのです。
店舗規模の大きいスーパーでは従業員の数も多いため、勤怠管理にも手間と工数がかかってしまいます。
POSレジの勤怠管理機能を活用することでスタッフの出勤や退勤をボタンひとつで管理できたり、残業時間を自動計算したりなど、勤怠管理業務の工数削減にも役立つだけでなく、コスト削減にもつながります。
また、給与管理システムと連携させることもできるため、勤務時間からの給与計算や、人件費の計算など、事務業務の手間の削減も可能です。
スタッフごとの売上成績の収集も可能なため、従業員のモチベーションアップに活用することもできるでしょう。
顧客管理機能を活用することで、売上と顧客データを結びつけることができるようになり、販促施策に役立てることができます。 たとえば、新商品の開発やキャンペーンの実施などの施策をスーパーの顧客層に合わせることが可能です。
このような顧客情報の分析は、ユーザーニーズの把握にも役立つためスーパーの売上を向上させるうえでも重要な機能といえるでしょう。 取り扱う商品や金額が大きいスーパーでは、このようなPOSレジ機能が業務効率向上に大きく貢献するのです。
顧客管理についてはコチラの記事でも解説しています。
POSレジには数多くの種類やメーカーがあり、何を導入すれば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。 検討が難しいという方に、スーパーに最適なPOSレジ「CASHIER」をご紹介します。 CASHIER POSとは、業種や規模、取扱い商品に合わせて必要な機能を追加してオリジナルのPOSシステムを組むことができるマルチチャネルPOSシステムです。 シンプルな機器構成で直感的な操作が可能なため、POSレジ導入後の運用も円滑に行うことができます。 また、既存の基幹システムと連携したい、在庫数に応じて発注の自動化をしたいなどの、自社の環境に合わせたカスタマイズが可能という柔軟性を兼ね備えているため、スーパーが抱える課題だけではなく自店舗で抱えるより踏み込んだ課題を解決することもできます。 スーパーへのPOSレジ導入を考えている方は、ぜひCASHIER POSをご検討ください。 POSレジの導入についてはこちらの記事でも解説しています。 参考記事:POSレジ導入の手順とは?メリットや補助金などの基礎をまるごと解説
スーパーのような扱う商品数が多い店舗では、さまざまな業務が煩雑化してしまうことがあります。そのため、POSレジを導入して業務効率の向上や業務の自動化をすることがおすすめです。
POSレジを導入する際には、必要な機能を理解したうえで自店舗に最適なレジを導入しましょう。 また、小売店におけるPOSレジの必要性や機能については以下の記事からご覧ください。
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