お客様の会計・決済システムに券売機を導入する飲食店が増えています。人手不足に対する対応や業務効率化の手段として、ラーメン屋や牛丼屋などの小規模店舗ではよく見かけるツールです。
券売機はリース・レンタル・購入の3つの導入方法があり、それぞれ費用が異なります。この記事では券売機のリース契約における仕組みや費用相場、レンタル・購入との比較について解説します。
券売機とは、レジ業務を行うスタッフを配置することなく、オーダー・会計が可能になる機器です。券売機での会計の場合、セルフレジと異なり、商品・サービスを受ける前に料金を支払う前払い制となります。 ここではリース契約について解説します。
リース契約とは契約を交わしたメーカーから、長期的に券売機を借り受けることです。 リース契約の特徴を以下にまとめました。
リース契約は、ユーザー・券売機提供メーカー・リース会社の3社がかかわる契約システムです。
リース契約を交わすと、ユーザーはメーカーから券売機を借り受けるとともに、月々の利用料を支払うことになります。このとき、ユーザーがリース契約を結んでいるのはメーカーではなくリース会社であるため、利用料金の支払先もリース会社です。
一方、リース会社とメーカーは売買契約を締結しており、リース契約を締結すると、リース会社からメーカーに代金が一括で支払われるような形です。
簡単にお金の流れだけを表すと、「メーカーが券売機を購入する」「リース会社からメーカーに一括で代金が支払われる」「ユーザーからリース会社へ月額料金を支払う」という関係性になります。
仕組みが複雑そうに思えるリース契約ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、リース契約のメリットをご紹介します。
リース契約を用意しているメーカーの多くが、初期費用を無料にしています。券売機を購入する場合、一台につき50万円~数百万円程度かかります。そのため、初期費用を抑えたい企業にとっては金銭的な負担を大きく軽減できるでしょう。 特に、店舗開業時には開店前の広告宣伝費や券売機以外の設備・機器の導入費など、なにかと費用がかかります。そうした場合にはリース契約を結ぶことで初期費用を抑え、店舗運営に資金を回すことが可能です。
リース契約の場合、券売機の持ち主はメーカーになります。毎月の費用は経費として資金管理が可能です。
また、所有権がないため、リース資産として減価償却費の平準化や固定資産税といった会計処理もシンプルに行えます。
リース契約の場合、ユーザーが導入したい券売機を新品で導入可能です。従来のボタン式の券売機から最新式のタッチパネル券売機やキャッシュレス決済対応の券売機まで、様々な種類の券売機から選べます。
最近では顧客の利便性を高めるために、ボタン式の券売機ではなく誰でも簡単に利用できるタッチパネル券売機を選択する企業が増えています。データ管理がしたい方や外国語対応したい場合には、タッチパネル券売機がおすすめです。
リース契約は、銀行からの借り入れと異なり、金融情勢の変動に影響されることはありません。契約時に定めた支払額を毎月支払うことになるため、ランニングコストを把握しやすいというメリットがあります。
レンタルで券売機を導入するメリットとは?費用相場や導入事例を解説
券売機はレンタル契約も可能です。そこで、レンタル契約の特徴も以下にまとめました。リース契約との違いを知る参考にしてください。
リース契約・レンタル契約は、どちらも初期費用は無料であることが一般的です。しかし、月額料金に関しては基本的にリース契約の方が割安に設定されています。 そのため、より費用を抑えたいという企業には、基本的にはリース契約の方がお得といえるでしょう。検討している使用期間によっては、リース契約よりも購入した方が割安になる可能性もあるため、メーカーに相談することがおすすめです。
リース契約は中途解約・キャンセルができないのに対し、レンタル契約は途中解約がいつでも可能です。リース契約の場合、メーカーが倒産したとしても基本的にはリース会社に月額料金を支払わないといけない点に注意が必要です。
そのため、手軽に契約できるのはレンタル契約の方になります。リース契約を結ぶ際には、契約内容をよく確認したうえで締結することが大切です。
リース契約では、基本的に希望の機種を選んで導入することが可能です。その一方、レンタル契約では提供メーカーが選んだ機種の中から選ぶことが一般的です。
そのため自社の課題解決に適した機種がない場合には、ムリにレンタル契約することはおすすめできません。事前にラインナップを確認しましょう。
レンタル契約は、1日からレンタル可能な場合が多いため、気軽に契約できます。一方、リース契約は半年~10年程度と長い契約期間になることが一般的です。
はじめて券売機を試したいという場合や比較的短期間の出店の場合にはレンタル契約が適しています。一方で、店舗を長く運営したい場合にはリース契約も適しています。
リース契約は、契約前にリース会社による審査を受ける必要があります。そのため、券売機の導入時期が遅くなります。一方、レンタル契約はメーカーとの契約になるため、審査がありません。
なるべく早く券売機を導入したい場合には、レンタル契約がおすすめです。
リース契約の場合、保守・修繕の対応はユーザーがしなければなりません。そのため、メンテナンス費用は自社で別途受けもつ必要があります。レンタル契約の場合には、メーカーによって対応サービスの範囲が異なります。事前に無料サービスと有料サービスの範囲を確認しておきましょう。
それではリース契約とレンタル契約する場合、券売機の月額料金はどのくらい異なるのでしょうか。ここでは、リース・レンタル契約の券売機の金額相場をご紹介します。
代表的な種類における券売機において、6年間のリース契約をした場合の金額相場は以下になります。
代表的な種類における券売機において、半年程度のレンタル契約をした場合の金額相場は以下になります。
券売機を導入するにあたり、購入・レンタル・リースのどの導入方法が得かについて解説します。
券売機は購入時に約50万~200万の初期費用がかかりますが、それ以降の月額料金は3つの方法の中で最安です。
そのため長期で利用する場合には、購入が最も特になる可能性があります。ただし、メンテナンスやアップデートが合った際には、自社で対応することが必要です。そのため思ったよりも自己負担が大きくなる可能性があります。
レンタル契約が得になる可能性が高いのは、短期間での利用や解約する可能性がある場合です。
「この機種が自店舗に適しているかわからない」という場合の試用にもレンタル契約が適しています。
リース契約が得になる可能性が高いのは、購入と同様に長期利用する場合です。
購入とリース契約で迷った場合には、会計処理のシンプルさも検討すると良いでしょう。リース契約は、券売機の所有権はリース会社にあるため、会計処理も「経費」で行えます。そのため、経理の管理にかかる工数や時間を低減できる可能性があります。
小規模な飲食店を中心に券売機を導入する店舗は増えています。 券売機は1台50万円以上の価格が一般的ですが、リース契約を利用することで初期費用や月額料金を抑えて借りられます。
また、価格だけでなく操作性も十分に考慮し、自店舗のスタッフもお客様も直感的な操作が可能なタッチパネル券売機の導入がおすすめです。
上記に一つでも当てはまる場合には、下記のページを参考にしてください。
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