「患者さん、そして職員の福利厚生として、満足して使っていただける売店を目指していきたいですね。」
そうおっしゃるのは理事 事務長の藤原様。
こちらの堀ノ内病院は1980年から続く埼玉県新座市にございます病院で『地域の人々と共に歩み、良質の医療と介護を提供する病院』を基本理念に掲げてらっしゃる病院です。
今回はそんな病院の中にございます売店の中でCASHIERをご採用いただきました。
病院内にある売店として
「当院には200人近くの入院患者さんがいらっしゃいます。外来患者さんは、 1日500人から600人ぐらいです。職員は、約400人勤務しております。」
「当売店は、病院の中の売店ですので、患者さんと職員を主な客さまとして運営をしています。患者さんの待ち時間での利用や入院患者さんへの必需品・日用品販売と療養環境の向上を目指しています。職員には福利厚生の一環として利用してもらえればと思います。」
病院売店の存続に向けて
「元々は外部の業者さんに売店運営をお願いしていたのですが、4年前の新型コロナが流行しだして以降、行動制限等の影響もあり患者さんは減ってしまいました。それに伴い売店の売上も減ってしまい、そのうちにコストを減らすために商品数を減らしましょう、営業時間短くしましょう、と運営もどんどん縮小していく形になり、患者さんや職員が満足に利用できない状態になってしまいました。」
「運営をお願いしていた業者さんと解決策を模索したのですが中々解決策が見出せず、結局『自分たちで頑張ろう』ということで自主運営を始めることになりました。ただ売店運営に素人の我々で何から何まですべてを担っていくのは難しいところがありましたので、現在はサポートしていただける業者さんと一緒に運営をしています。新型コロナの流行が続いたという時代背景もありこれまで以上に衛生面への対策は必要で、できるだけ現金など”モノ”に触る機会を減らしたいと思っていました。」
使いやすさと現金に触れない利用
堀ノ内病院様では今回、セルフレジ端末のPOSアプリ機能を活用しセミセルフレジ端末ながらもPOSレジとして運用いただくこととなりました。
「運営をサポート頂いている業者さんにCASHIERさんをご紹介頂いたのですが、投資に掛かる費用の軽減と実際の使い勝手が良いと思い導入しました。」
「売店スタッフの”お釣りを間違えてはいけない”という緊張感であったり、お金に触れることに対するストレスは、大幅に軽減できたのではないかなと思っています。釣銭に触れることがありませんので、病院的にも衛生面が担保されるので非常に満足しています。今回売店を一新するにあたり”セルフレジ”の活用も考えたのですが、売店を利用する患者さんは高齢の方が多いため、全部セルフでやって頂くのは難しいということで、レジとセルフレジの間をとって”セミセルフレジ”を導入しました。実際導入してみましたら、予想以上にうまくニーズにマッチしましたので大変良かったなと思います。」
「利用いただくお客様層が高齢の方々が多いところですとやはりそういった課題も多いため、対面でスタッフが商品登録を行なって会計する、と言った形の運用が1番利用しやすいのだろうな、とは我々も少しずつ感じてきているところです。」
そう言った中で、実際にレジをご利用いただいている売店スタッフさんにも利用の感想をお話しいただきました。
「操作をしっかりと覚えて、普段使っているところはスラスラできますね。私は今までずっと昔のレジを使っていて、そっちの方が慣れているのですが、若い人は『ピピピピ』となんでも押しちゃってすごいなと思いますね。私たちの年代になると、もう押すのが怖くて(笑)」
「ただ、立ち上げもレジ締めもそこまで難しいことがないので、非常に良いですね。特に自動釣銭機が付いているので精算時には釣銭の金額を数えなくていいですし、以前よりだいぶ楽になりましたよ。」
これまでのレジではドロワー内の釣銭を数えてレジ締めを行ったりしていたのですが、その際にレジ誤差がたまに発生していました。自動釣銭機の活用でそういったこともなく、レジ金が合わないといった時間ロスも無くなるのでそこは非常に工数削減にもつながりますし、セキュリティの面でも非常に活躍できるものとなっております。
病院の売店として常に温かい場所であり続けられるよう
「栄養科(院内食の担当部署)の方が、患者さんの健康を考えて色々と掲示物を考えてくださるんですよ。今だったら糖尿病の方もお菓子を買いに来たりされるので、その中でも考えて買っていただけるようにだと思います。あとはSEさんとか総務の方にもアイデアを出してもらい病院の売店ならではのイベントを開催しています。今だと、スナック菓子の投票イベントをやっていますよ。好きなフレーバーに投票すると言った形で、患者さん、職員さん含めて色々な方が投票してくださっていますね。こういう投票イベントは定期的にやっていまして、前回はチョコレート菓子のイベントでした。結果はだいぶ接戦でしたよ(笑)」
通常のコンビニエンスストアや小売店にはない様な病院ならではの取り組み。
こういった利用ユーザーが限定された環境だからこそ、広い取り組みでなく、クローズドな取り組みが非常に人の心の温かさを感じられる『ホッ』とする売店になっている、そのように感じました。
そう感じるのは商業目的だけではなく、職員への福利厚生施設としての側面があるからの様にも感じます。今後もそんな環境を支えることができるよう、安定したサービス供給を行なっていけるように努めていきたいと思います。